マンションに住みながらも、自然の光や風を取り入れ、木の温もりに包まれる暮らしを楽しみたい――。そんな願いをかなえてくれる方法のひとつが、中古マンションのリノベーションです。今回は、その魅力と物件選びのヒントをお届けします。
中古マンションリノベの魅力とは?

SIMOKUの中古マンションリノベでは、素材や断熱、間取りなど、「住み心地の良さ」にこだわったクオリティの高い住まいが実現できます。新建材で均質に仕上げられた新築にはない、ひとつとして同じものがない「私らしい住まい」は、中古マンション×リノベーションでしか叶わない暮らし方とも言えそうです。
さらに、中古マンションの大きな強みは資産価値の安定性にあります。新築物件は購入した瞬間から大きく価格が下がってしまうのに対し、中古は下落幅が小さく、むしろ堅実な価値を保ち続けます。また、新築だと手を出すのが難しい駅に近い場所や自分の好みの街であっても、好立地で購入しやすい価格帯の物件が多い点も魅力です。
中古マンションは工法にも注目しよう

中古マンション選びでは、構造の工法を確認することが重要なポイントです。一般的なマンションには、鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造、鉄骨(S)造が用いられます。なかでも一般的なRC造について見ると、「ラーメン構造」と「壁式構造」の2つの構造方式があり、それぞれに異なる魅力と留意点があります。
ラーメン構造は柱と梁で建物を支えるため、開放的な空間づくりがしやすい一方、梁や柱がデザイン上の制約となることもあります。
壁式構造は、壁そのものが建物の強度を担うため、室内に凹凸が少なくすっきりとした空間を作りやすいですが、構造壁を取り除けないため、間取り変更の自由度が限られます。どちらの構造にも一長一短があるので、自分達の理想の暮らしが叶う工法を選ぶようにしましょう。
中古マンションの選び方のポイント

耐震・構造性能の確認
中古マンションを選ぶ際に見過ごせないのが、耐震性能と構造の信頼性です。単に築年数が古いという理由だけで選択肢から外してしまうのは早計です。昭和56年以降に建てられた新耐震基準適用物件であるか、またそれ以前の物件であれば耐震補強工事が実施されているかを確認しましょう。管理組合による耐震診断の実施状況や、構造形式の明記も重要なチェックポイントです。
配管・インフラの状況
マンションは建物そのものだけでなく、内部を支えるインフラの健全性も暮らしの質を左右します。特にリノベーションを検討している場合は、給排水管やガス管、電気系統などの配管が更新されているかを必ず確認しましょう。また、配管が共有部分を通っているか、専有部分での変更が可能かどうかによっても施工の自由度が異なります。物件購入前の内覧では、設備の配置や点検口の有無なども細かくチェックし、将来的なメンテナンスコストを含めた視点で判断することが大切です。
日当たり・採光・風通し
快適な暮らしを実現するうえで、自然光と風の恩恵をいかに取り入れられるかは非常に重要です。中古マンションでは、敷地や周囲の建物による影の影響が既に明確になっているため、日当たりや通風の状態を実際の見学時に確認できるメリットがあります。方角だけでなく、窓の大きさや配置、隣接する建物との距離感にも注目しましょう。
中古マンションのリノベーションには、価格や場所のみならず「構造工法」「インフラ状況」「住環境」の見極めが大切と言えるでしょう。信頼できる調専門家のアドバイスを受けながら、躯体性能や耐震性、配管や通風・採光などの条件を丁寧に確認していけば、心地よい暮らしを叶える物件に出会えるのではないでしょうか。