心ゆくまで落ち着ける、静穏な空間を求めて。マンションという制限された空間だからこそ、足元から伝わる木のぬくもりが、住む人の暮らしを豊かに彩ります。今回はマンションリノベにおける杉フローリングをはじめとする、無垢材の魅力をお伝えします。
国産の木がつくる、ぬくもりあるリノベ空間

今、住まいへの価値観は大きく変化し、「心地よさ」や「やすらぎ」を求める方が増えています。特にマンションのリノベーションにおいては、無機質なコンクリートの躯体に、いかにして生命感あふれる温もりを取り込むかが、上質な空間づくりの鍵となります。
その理想を叶えるのが、国産の木材です。日本の風土で育まれた木は、私たちの感性に深く響き、安らぎをもたらします。本物の木だけが持つ、呼吸するような質感と、経年により深まる味わいは、マンションという無機質な器に自然との繋がりをもたらしてくれるでしょう。
自然の温もりを楽しめる、杉フローリング

SIMOKUのマンションリノベでは、奈良県吉野の杉を使ったフローリングを採用しています。必ずしも杉に限定しているわけではなく、住まわれる方の好みや物件の特性に合わせて、さまざまな素材をご提案しています。ここでは、その一例として杉フローリングについてご紹介します。
杉は「傷がつきやすい」と言われることもありますが、私たちはその“やわらかさ”こそが、日本の暮らしにぴったりの床材だと考えています。海外産の広葉樹など、硬い木材はどうしても足元がひんやりしがちです。一方、杉のやわらかな繊維は、ふわっとした温かさを足元に届けてくれます。靴を脱いで過ごす私たちにとって、床が冷たいというのは、暮らしの快適さを大きく左右するポイント。冬でもスリッパや床暖房に頼りすぎず、自然な心地よさを楽しむことができます。
SIMOKUが採用する杉フローリングの特長

SIMOKUで採用している杉フローリングは、マンションリノベに特化した様々な工夫を凝らしたオリジナルのフローリング材です。最大の特徴は、一般的なものの約2倍となる「厚さ30mm、幅21.5cm」という贅沢な寸法です。この十分な厚みは、柔らかな踏み心地をさらに豊かにし、低音域の遮音性能を高めるというマンションに不可欠な利点をもたらします。また、幅広であるため継ぎ目が減り、部屋がより広々と見える視覚的な効果もあります。
単なる「床材」ではなく、これから長く住み継がれる家の一部として、厚みのある幅広の無垢材を選んで仕立てる――。その発想には、手入れがしやすく、削り直しながら半永久的に使い続けられるという、サステナブルな暮らしへの思いが込められています。SIMOKUが大切にする、ものづくりへのこだわりです。
まとめ
無垢材にはさまざまな種類があり、杉フローリングをはじめとする天然木の床材は、マンションリノベーションに自然本来の心地よさと豊かな風合いを届けてくれます。暮らす人の五感にやさしく寄り添い、日々の時間をより深く、豊かに育ててくれる存在となるでしょう。
