マンションで暮らしながら、明るい光の中で豊かなバスタイムを堪能する。それは、慌ただしい日常をやさしくリセットしてくれる、大切なひとときかもしれません。今回は、マンションリノベにおいて機能性とデザイン性をバランスよく備えた「ハーフユニットバス」が叶える、新しい浴室のあり方をご紹介します。

マンションにおける浴室のお悩み

マンションの浴室における最大の課題は、その閉鎖性にあります。構造上の制約から、窓のない空間に配置されることが多く、湿気のこもりやすさや、暗く圧迫感のある雰囲気に妥協されている方も少なくありません。

既製品のユニットバスはメンテナンス性には優れる一方、画一的なデザインになりがちで、住まい全体のデザインを反映させることが難しいという側面も。一日の疲れを癒やす場所だからこそ、単なる設備ではなく、心から寛げる「空間」としての質が求められています。

ハーフユニットバスとは

ハーフユニットバスとは、浴槽から下の防水パン部分のみがユニット化され、壁や天井を自由に造作できる画期的なシステムです。半オーダーメイドの、高い意匠性を持ちながら、ユニットバス最大の利点である「優れた防水性」を兼ね備えているのが特徴です。

マンションリノベーションにおいて、漏水リスクを最小限に抑えつつ、タイルや木材といった好みの素材で空間をデザインすることができるため、デザインにこだわりを持つ方の間で人気が高まっています。

マンションの浴室を明るくするハーフユニットバス

ハーフユニットバスの最大のメリットは、空間の「抜け感」を自在にコントロールできる点にあります。壁面上部をガラス張りにすることで、隣接する部屋からの自然光を採り入れたり、視覚的な広がりを演出したりすることが可能となります。また、お気に入りのタイルをあしらうことで、リビングや寝室とトーンを合わせた、インテリアの一部としての浴室が完成します。

機能面に縛られず、住まい全体のコンセプトに寄り添いながら、光が降り注ぐ明るいバスルームを創り出せるのは、ハーフユニットバスならではの魅力と言えるでしょう。

ハーフユニットバスを取り入れたマンションリノベの実例紹介

こちらの事例は、あえて住まいの中心に浴室を据えた大胆なリノベーション。空間全体を白のタイルと白のハーフユニットバスで統一し、清潔感と明るさを演出します。

最大の特徴は、浴室の壁に設けられた大きな開口部です。この窓越しに、用途を限定しない「フリースペース」を経て、遠くに連なる山々の稜線を望むことができます。まるでリゾート地の眺望風呂のような開放感。窓枠や換気口に施された木製のディテールが、白の世界に柔らかな暖かみを添え、自然と呼吸が深まるような静謐な空間へと仕上がりました。

まとめ

浴室を単なる「体を洗う」という機能的な空間から、光と景色を感じる「心から安らぎを覚える」至福の空間へ。マンションリノベにおいてハーフユニットバスという選択は、機能的な制約を取り払ってくれます。そして上質な素材と光に包まれるバスタイムが、あなたの暮らしに新しい潤いをもたらすでしょう。