今お住まいのマンションのリノベーションをお考えの方、これから中古のマンションを購入してリノベーションをとお考えの方、物件において構造が異なります。
今回はマンションの建築工法についてご説明させていただきます。

マンションの構造としては、主に
・RC造(鉄筋コンクリート造)→鉄筋+コンクリート
・SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)→鉄骨+鉄筋+コンクリート
などがあります。

高層マンションになりますとSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)が多く、柱や梁が太くなる傾向があります。

さらに一般的なRC造(鉄筋コンクリート造)は
・ラーメン構造 (柱と梁で成り立っている構造)
・壁式構造 (壁と床で成り立っている構造)
に分けられます。

ラーメン構造はスケルトン状態に解体すると一戸の住戸内に壁が無い状態になります。
ので、間取りは考えやすくなりますが、住戸の隅の柱や天井の大きめの梁はプランの検討が必要です。おおよそのマンションはこのラーメン構造が多いです。

壁式構造は柱や梁がないのでスッキリとした印象になりますが、住戸内に撤去できない壁が出てきます。間取りが制限される場合もあります。低層のマンションや団地などはこの壁式構造が多いです。

大まかな工法の違いによるメリット、デメリットはそれぞれあります。
さらに壁式構造は古い物件に多く、配管などのインフラも古く、壁の断熱やサッシの残熱性、気密性も低い場合が多いので、これらの改修に思わぬコストアップになる場合もあります。また配管の位置などによってもプランの制約も出てくる場合があります。

これらは一例ですが、工法の違いだけでなく付帯する環境面においても物件によって違いが出てきますのでリノベーションを行う場合は総合的な判断が必要となります。